3-B09 聴覚障がい者向けの地声で対話するコミュニケーションツールの検討
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3-B09 聴覚障がい者向けの地声で対話するコミュニケーションツールの検討
越後 宏紀(ソフトバンク株式会社),金 韓栄(ソフトバンク株式会社),神田 悠杜(ソフトバンク株式会社),田中 航太(ソフトバンク株式会社),出戸端 賢人(ソフトバンク株式会社),山本 弘稀(ソフトバンク株式会社)
既存の文字起こしツールや音声出力ツールにより現在では聴覚障がい者と健聴者が共にコミュニケーションを取りやすくなっている.しかしながら,現在はあくまで対話の中に翻訳ツールが仲介する構造になっており,聴覚障がい者と健聴者がシームレスに対話することは困難である.その問題を解決するために,我々は生成AIを活用し入力される手話をリアルタイム翻訳しユーザの地声で音声出力するコミュニケーションツールの開発を目指している.本稿では開発の初期段階として,指文字をテキストに変換し,そのテキストをユーザの地声で音声出力するコミュニケーションツールを提案した.指文字をカメラで認識しテキストとして読み取り,そのテキストは生成AIによって補完処理や文脈予測し対話の文を生成する.事前に1分弱の地声を登録しておくことで,テキストを地声で音声出力することを可能としている.今後は多言語手話への対応や,地声出力の効果を評価する実証実験を行う予定である.